« 2006年1月 | トップページ | 2006年5月 »

2006.02.05

因果 2

例の同僚が週刊誌を持ってきた
タレントの●●●、否定しながらも実はお祓い三昧の日々だってさ・・・
へ~・・・そうなんだ
定期の宅配便が来たが別の人だった
受け取った社員が聞く

いつもの人は?
あの人先日車にはねられて・・・当分入院です
その時●子が部長に封筒を渡した
眩しい程の輝きを発している●子
 部長が皆を集め言った

●子さんがこの度結婚する事になったそうだ、今月いっぱいで寿退社する事になった
相手は企業の御曹司で玉の腰だった

皆の拍手の中、同僚だけが苦々しい顔をしていた・・・赤黒い渦を体から発しながら
”何かやる” と直感した彼は同僚に言った

今日飲みに行かないか?
・・・ごめん、今日はちょっと・・・
その言葉が妙に気になった彼は退社後 同僚の後をつけた
同僚は駅のコインロッカーに寄り、上着をジャンバーに着替え帽子をかぶった後
何とナイフをカバンに入れた
そして駅の売店横で壁にもたれじっと何かを待っているようだった
しばらくの後 ●子が通過した

まさか!・・・・

●子の後を追い同僚が電車に乗る、慌てて彼も飛び乗る
 ・・・間違いなく何かするつもりだ! 」
いくつか駅を通過し●子は降りた、同時に同僚も降りる
やはりそうだ・・・どうする!どうする! 今止めないと・・
そう思いながらしばらく歩き裏通りにある2階建てのアパートに●子は入った
ここが彼女の住まいか・・・

同僚は道の反対側の電柱の影からアパートを覗っている
同僚からはドロドロと凄まじい色がアパートへ向かって発せられていた
彼は少し手前の民家の垣根で身を隠しどうするか迷っていた
腕に自信もない、喧嘩もしたことないし・・・下手すればこっちがやられる

アパート2階の電気がつく、同時に同僚が電柱からアパートに向かい歩き始めた
やばい・・・やる気だ! どうするっ・・くそ
その時耳元で囁きが聞こえた

 行くな・・・

半分飛び出しそうな気持ちだった彼はその囁きで留まった
しかしすでに同僚はアパートの2階に上がる階段へ足をかけていた

いまから警察に電話しても間に合わない・・・・でもこのままじゃ ・・行くか

 やめろ・・・

同僚は階段を上がりきった
もうどうにでもなれ意を決し彼は飛び出した
同時に囁きではなく後ろからハッキリした声

  とまれ!
その声と同時に彼は足を引っ掛けられ1回転するほど大きく転んだ
あまりの痛さに声も出せないでいた彼の目に映ったのは
●子の部屋のドアの前で複数の男に取り抑えられた同僚の姿だった

●子は悪質ストーカーに怯え警察に相談、アパートは警官が張り込んでいたのだ
彼が起き上がった時、同僚は手錠を後ろ手にかけられた所だった
彼は声の主が誰かその時悟った・・・守護してくれていた霊の声だった事を
行く必要が無いことを教えてくれていたのだ。
囁きは話しかけていたのではなく、彼のその強い霊的感覚から
本来なら聞こえるはずのない・・・言うなれば守護している霊の
考えや独り言までも感じ取ってしまっていた事を。
無意識にズボンの裾を両方あげて見た
彼の両足首には手で握った痕が赤く浮き上がっていた

 今彼は有名な霊能者としてテレビやマスコミに登場している


週刊ブログ王

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.02.02

因果 1

彼は幼い頃から霊感があった、そして成長と比例し感覚も鋭くなっていった
勤めるようになり、仕事も人付き合いも普通にこなしてはいた

常に霊は彼に話しかけていた、仕事中も通勤電車の中でも家でも。
心霊特集の番組内では否定派肯定派の論争が繰り広げられていた
ソファーに座ってテレビを見ていた彼の耳元で霊が囁く


  今話しているタレントの●●●・・・否定派で有名だが内心はとても怖がり屋・・・

仕事中同僚がそっと打ち明ける
お前だけに教えてやる、事務の●子・・・色んな男に貢がせているらしいぜ!
へ~・・・そうなんだ
反対の耳元で霊が囁く

  全部うそ・・・自分が●子に相手にされないので嫌がらせで言いふらしてるだけ

課長が彼を呼ぶ
「今日の接待だが、私は別の取引先へ行かなければならなくなったので君行ってくれ」
えっ ・・・あ はい、分かりました
後ろから囁く声


  行き先は不倫相手の飲み屋のママ・・・・

自分のデスクに戻る途中女子社員が集まり何やら真剣
見ると真ん中で泣いているのが●子、同僚の嫌がらせの噂が彼女の耳に入ったらしい
そこへ荷物を届けにいつもの宅配業者が来た
一番近かったので彼がサインをして受け取る
いつもの温和な笑顔で業者が出て行った時囁きが聞こえる


  温和な笑顔の裏で、家に帰ると奥さんに暴力を振ってるなんて誰も知らない・・・

そして彼はある事に気がついた
霊の話す人物は皆、体から暗いイメージのモヤのような物が取巻いていることを・・・
それに気がついてから人の体から発している色や光を意識するようになった
そして面白い事が分かった

同様の色を発する人同士が集まりやすいと言うことを
噂話の好きな集団は、やはり似たような色を発している者同士
上司のご機嫌伺いばかりしている人は、上司のその時の色にサッと染まる
付き合っている2人、普段は同色だが喧嘩中は混ざることの無い色で互いを威嚇
おとなしくて断れないタイプの人は脱出できないようにダークな色の集団に囲まれている

晴れた空の色を発している人と灰色を発している人が話をしていた
そして見る見る灰色が明るい色になり曇りのない白に変化した
先程まで暗い顔だったが表情も明るくなっていた
聞くと仕事のミスで落ち込んでいたが励まされ気持ちの切り替えが出来たらしい



数日後、冴えない顔で課長が出社した
何とも表現できない暗い色が取巻いていた


 今週いっぱいで解雇を言われた・・・・
結果もだしていた課長だったが・・・と彼は驚いた

 続く・・・

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2006年1月 | トップページ | 2006年5月 »