回想
とある空き地にぽつんと
新しいお地蔵様がひとつ。
ピリピリと漂う負の気・・・
地元の方が話をしてくれた。
その昔、そこにはある家族が
いたそうだ。
おばあさん、父親、母親
そして二人の娘の
5人家族だったそうだ。
問題は亡くなっていたおばあさん。
親戚の家に出かけては古美術や家宝等を
研究したいから貸して欲しいと持ち出しては
そのまま返さずを繰り返し、同じく土地田畑も
うまい話にのせて時には騙してまで売らせ、
売ったお金は一部しか渡さず、大金を自分のものに
してしまうなど、今ではそう簡単に行くはずも無い話
ではあるが戦後の復興の中では珍しくない事だったのでしょう。
その甲斐あって?か、資産家的な立場から
その頃田舎では発言力もあったとの事。
おばあさんが亡くなってからは早かった。
母は病死、父は保証人で大きな借金をかかえ
2,3年で病死、姉妹も二十代で二人とも亡くなり
その家は絶えてしまった。
先祖も含め一族の未成霊が大きく関わっていた事は
間違いないが、そこに到るまでには何度も気が付く
出来事があったはずである。
その土地も売りに出されていたが契約の段階で
破棄を繰り返し今では放置状態。
このお地蔵様も誰が祀ったのか、ご近所誰も知らないそうだ。
せめてもと・・・静かに合掌だけさせていただきました。
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