末代まで祟る
都会の片隅に
ぽかりとまるで穴があいたように
更地が一つ。
道路から敷地への入り口は
立ち入り禁止の柵が乱雑に積み重なっていました。
所有者が何度か変わり、その度に建直しもされたそうですが
取り壊され今では面影も無い。
もともとここで住んでいた方が
ある男性に騙され、土地建物を奪われてしまう。
その男性の家族がそこに住み始めてまもなく
男性はお仏壇のお札や位牌を破り捨てるなどの奇行がはじまり
家中のドア・窓に柵や鎖で出入りできないようにし
自殺、病死と次々亡くなってしまう。
その矛先は一族縁者にも飛び火し
家長や長男などが連鎖のように次々亡くなる
先の家は売却されたが
購入者一家もあっと言う間に精神的に病んでしまい
父は以前の所有男性と同様にトイレお風呂などのドアに
チェーンを張り巡らせるなどの行動が始まり
子供は病死、孫は白目で倒れるなど原因不明の症状に。
その後取り壊され、別の所有者が建て直したものの
家族はやはりばらばらになってしまい・・・
更地となった今では、
まるで阻むように建物は建たず
乾燥した土に雑草が生い茂り、風にゆれながら
誰も入らないその地に穏やかなお顔の石仏が
ひっそりと祀られておりました。
一族さまそれぞれを周り、
最後にその地にてご供養させていただいたのも
ちょうど今のような暑い夏だったのを思い出します。
人の呪いとは恐ろしいもので
そこに関わる流れの中で
成就させる見えない存在がいるのもまた
事実です。
合掌 浄霊師 神島千尋
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